【デモイン（米アイオワ州）＝小村田義之】米大統領選の民主党候補者指名レースで、ＣＮＮは２０日、オバマ上院議員が予備選・党員集会で争う一般代議員の過半数を獲得したと報じた。オバマ氏は１月３日に初戦を飾ったアイオワ州デモインを訪れ、事実上の「勝利宣言」をした。
米アイオワ州デモインで２０日、妻ミシェルさん（左端）や娘たちとともに支持者に手を振るオバマ上院議員＝ロイター
２０日は南部ケンタッキー、西海岸オレゴン両州で予備選が行われ、ケンタッキー州でヒラリー・クリントン上院議員が大差で勝利。オレゴン州ではオバマ氏が勝った。
オバマ氏は２０日夜の演説で「（出馬表明した）１５カ月前の冬、私たちはこの州で米国を変える旅の第一歩を踏み出した」「一般代議員の過半数を得てアイオワに戻ってきた。私たちは民主党の候補指名に手が届く所にいる」と語った。実際の指名獲得に必要な代議員総数の過半数にはまだ届かないが、勝利が目前まで近づいたことを強調した。
一方、クリントン氏は同日夜、ケンタッキー州ルイビルで演説し、「私が皆さんの期待に反して撤退するようなことは決してない」と断言し、戦いを続ける考えを明確にした。ただ、オバマ氏がスキャンダルや失言で「自滅」しない限り、自力での指名獲得の可能性はほとんどない。
オバマ氏はウェストバージニア州の予備選が行われた今月１３日の時点で、計１６１３人の一般代議員を獲得しており、ＣＮＮによると、この日の予備選の結果、過半数の１６２７人を超えた。
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