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2008年05月20日(火) 21時20分

専大北上の元野球部コーチ、学校提訴 西武金銭供与問題朝日新聞

 07年3月に発覚したプロ野球西武によるアマチュア選手への金銭供与問題で、関与の責任を問われて懲戒解雇となった専大北上高(岩手県北上市)野球部の元コーチが20日までに、同高を運営する学校法人「北上学園」を相手に、解雇の取り消しと1年分の給与約700万円の支払いなどを求める訴えを盛岡地裁に起こした。

 訴状によると、元コーチは03年11月ごろ、西武のスカウト部長と同高野球部の選手(当時3年)の両親に懇願され、選手が早稲田大卒業後に西武に入団すると約束した書面に「後見人」として署名、押印した。当時、選手に金銭が渡っているとの認識はなかったと主張している。

 問題が発覚した後の07年3月20日、理由を聞かされずに懲戒解雇されたという。のちに示された解雇理由で「野球部が一時解散し、生徒らが動揺した」とされたが、「解散は解雇処分の後で根拠にならない」などと訴えている。

 原告側の小笠原基也弁護士は「社会的相当性を欠いた不当解雇。職場復帰を第一に主張する」としている。北上学園の佐藤一徳事務局長代行は「係争中なのでコメントは差し控えたい」としている。

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http://www.asahi.com/national/update/0520/TKY200805200346.html