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2008年05月19日(月) 00時00分

米ゴルフ優勝の今田、広島の父親に報告「やったー」朝日新聞

 米男子ゴルフツアーで優勝した今田竜二さん(31)は、中学2年の夏にゴルフ留学のための渡米を思い立ったという。地元の広島県尾道市の実家や、小学生時代に通った同県三原市のゴルフ練習場の関係者はそんな今田さんの快挙をたたえた。

18番でパーパットを決めて喜ぶ今田=AP

 尾道市の実家では19日早朝から竜二さんや父親の隆史さん(62)の友人ら計7人が現地のテレビ中継を見守った。

 午前8時ごろ、隆史さんの携帯電話に、竜二さんから「やったー」と優勝の報告があった。隆史さんは「おめでとう。ありがとう」と祝福。「前日は6位タイだったので、5位以内に入れば十分と思っていた。優勝してくれてとてもうれしい」と喜んだ。

 竜二さんから「渡米したい」と言われたのは、中学2年の夏。隆史さんは当初、「中学を卒業するまでは待て」と止めた。だが、竜二さんの渡米の意思は強く、「プロを目指したいという息子の夢をかなえさせてやりたい」と、最後は認めたという。

 竜二さんは昨年11月に実家に帰省した際、友人らへあてた今年の年賀状に「今年こそ夢の一勝」と、米ツアーでの優勝を誓う言葉をしたためた。隆史さんは「そんな大きな事を書いて大丈夫か」と心配したが、竜二さんは「そのつもりで頑張るから」。隆史さんは「息子は今年こそやる気だ」と感じていたという。

 竜二さんがゴルフを始めたのは三原市立西小学校2年生の時。隆史さんの知り合いの大地辰夫さん(72)が始めた市内のゴルフ練習場に、隆史さんに連れられて来たのがきっかけだった。

 米ツアー初優勝の知らせに大地さんは「小さい頃から負けん気の強い子だった。よく頑張った」と祝福した。

 大地さんは「3年生になると、ゴルフにはまった。授業を終えると毎日、練習場に来て夜10時ごろまで練習を続け、自宅まで私が送り届けた」と振り返った。

http://www.asahi.com/kansai/kouiki/OSK200805190024.html