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2008年05月19日(月) 22時39分

トラブルの認定、頭取「遅かった」 三菱東京UFJ銀朝日新聞

 三菱東京UFJ銀行が進めるシステム完全統合をめぐり障害が起きた問題で公表が一部遅れたことについて、同行の永易克典頭取は19日、名古屋市の記者懇談会で「トラブルと認定したのが、かなり遅い時間になった」と釈明した。システム障害については「お客様にご迷惑をかけて申し訳ない」と陳謝した。

 三菱東京UFJ銀は12日、ゆうちょ銀など提携先の6金融機関で起きたシステム障害について同日午後7時40分に公表した。同行によると、朝方に5金融機関のシステム障害を把握したが、影響が限定的なために公表の必要はないと判断。午後5時ごろ、別の1金融機関で多数のトラブルが見つかり、永易頭取の判断で公表に踏み切ったという。

 永易氏は、旧東京三菱、旧UFJ両行のシステム完全統合を指揮した責任者。「精いっぱいのことはやってきたつもり。本当に申し訳ない」と述べたが、自らの責任は「(システム完全統合を)やり遂げることが責任の取り方」と述べるにとどまった。

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