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2008年05月19日(月) 19時16分

<法科大学院>志願者数も倍率も過去最低毎日新聞

 昨秋実施した法科大学院の今年度入試の志願者数と倍率が過去最低だったことが19日、文部科学省の調査で分かった。志願者は前年度比5652人減の3万9555人で、倍率は6.8倍(前年度7.8倍)。入学者全体に社会人経験者が占める率も29.8%(前年度比2.3ポイント減)と、いずれも04年度の制度導入以来最低だった。

 人気低下の理由について文科省専門教育課は「新司法試験の合格率の低さが影響しているのではないか。特に社会人は、仕事を辞めて進学することに不安を持っていることがうかがえる」と分析している。

 定員割れも依然として目立ち、充足率が80%未満の大学院は全74校中16校(私立15校、国立1校)で、07年度の6校(すべて私立)より10校増えた。

 一方、07年度に修了認定を受けたのは4548人で、入学者5673人の80.2%だった。05年度入学の3年コース(法学未修者)の認定率は73.2%、06年度入学の2年コース(法学既修者)は91.5%だった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080519-00000074-mai-soci