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2008年05月18日(日) 11時39分

宇宙の風に吹かれる「又三郎」 岩手でマスコット人気朝日新聞

 4月にオープンした岩手県奥州市水沢区の「奥州宇宙遊学館」のマスコット「又三郎」が人気だ。パンフレットに登場させたところ、「かわいい」と来館者の評判となり、キーホルダー(350円)も登場した。

人気のマスコット「又三郎」=奥州市水沢区の奥州宇宙遊学館

 作者は国立天文台水沢VERA観測所の主任研究技師、宮地竹史さん(59)。「子どもたちに夢と思い出を残す施設なので、ちゃめっ気のあるキャラクターを案内役として考えました」と言う。

 名前の由来は宮沢賢治の童話「風の又三郎」の原型とされる「風野又三郎」。遊学館の建物は1921(大正10)年に建設された緯度観測所で、「風野又三郎」には「水沢の臨時緯度観測所」として登場する。館長で国立天文台名誉教授の大江昌嗣さん(67)は「銀河も太陽系も『宇宙の風』の中にあるようなもの。施設にぴったりのマスコットです」。

 洋館風のレトロな施設には観測の歴史、賢治とのかかわりを示す展示物のほか、宇宙の旅を体感できる「4次元デジタルシアター」もある。入館料は大人200円、高校生以下100円。毎週火曜が休館。問い合わせは0197・24・2020へ。

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