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2008年05月18日(日) 11時32分

カキフライ+ソフトクリーム?!…岡山にあるんです朝日新聞

 日差しが強くなると食べたくなるのがソフトクリーム。岡山県内ではここ数年、地域の特産品を使った「ご当地ソフトクリーム」が各地で次々と開発され、人気を呼んでいる。「ご当地ソフト」を観光の目玉にしようと、県備前県民局などがスタンプラリー「BIZENおかやまスイーツラリー」を始めた。

カキフライソフト=県提供

しょうゆぶっかけソフト=県提供

人気はご当地色が豊かなソフトクリーム=吉備サービスエリア

 同県民局や管内の市町、観光協会などが実施し、岡山市や備前市など県南東部の5市2町の28店が参加している。白桃やマスカットなど岡山特産品の果物を使ったものや、塩ソフト(瀬戸内市・道の駅一本松展望園)、カキフライソフト(備前市・五味の市)、しょうゆぶっかけソフト(同市・衆楽館など)などユニークなものが並ぶ。

 企画した同県民局の堀真二さんは以前からご当地ソフトを食べ歩いてきた。スタンプラリーの参加店以外にも、蒜山地域のジャージーソフトや西粟倉村のホウレンソウソフトなど、県内にかなりの種類があるという。

 山陽自動車道下りの吉備サービスエリアでは03年11月、「赤鬼ソフト」「桃太郎ソフト」を売り出した。運営する岡山ルートサービスの大橋弘延支配人は「桃太郎発祥の地としてアピールできるものをと頭をひねった。珍しがって買うお客様が多く、年間通してよく売れます」。家族5人で訪れていた高知市の尾崎元紀さん(43)は「普段は食べないけれど、旅行に来ると子どもたちも食べたがる。ここでしか食べられないと思うとつい買ってしまう」と話していた。

 ソフトクリームの原料・製造機器販売の最大手で、各地のご当地ソフトの開発にもかかわる日世(本社・大阪府茨木市)によると、ご当地ソフトが各地で売り出されるようになったのは、90年代ごろから。時を同じくして整備が進んだ「道の駅」などを中心に広まったという。同社営業業務部の福西基久課長は「ほかの食品と比べて加工しやすく、ご当地色を出しやすいのが広まった一因では」と分析する。最近は、素材にこだわった本物志向か、珍しい素材を使った「キワモノ」が増えているという。

 参加店や観光案内所などに置かれたリーフレットについている所定の用紙に、4店のスタンプを集めて応募すると、抽選で2万円分の旅行券や手作りアイスクリーム詰め合わせなどが計40人に当たる。応募期間は12月31日まで。問い合わせは岡山市観光協会(086・227・0015)へ。(八尋紀子)

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