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2008年05月18日(日) 10時35分

りそなHD、住友信託系投信を販売へ朝日新聞

 りそなホールディングスは今夏をめどに、傘下のりそな銀行と埼玉りそな銀行で住友信託銀行系の投資信託の販売を始める。商品の品ぞろえを拡充させたいりそな側と、りそなの営業力を活用したい住信側の思惑が一致し、系列外の取引が実現した。

 運用会社は住信アセットマネジメントで、商品は国内株で運用する投信が有力とみられる。りそなを除く国内の6大金融・銀行グループは独自に運用会社を抱えて競っており、ライバル行で商品を販売するのは珍しい。

 りそなは第一生命保険や仏大手金融グループのクレディ・アグリコルと資本・業務提携を結び、投信や生保の商品力を強化してきた。一方、住信アセットマネジメントは地方銀行や証券会社、ゆうちょ銀行などに積極的に販売窓口を広げており、りそなの全国店舗網を利用して投信販売を増やしたい考えだ。

 すでに三井住友アセットマネジメントの投信を三菱UFJ証券が扱うなど、大手金融グループでも傘下の証券会社では「乗り入れ販売」が進んでいる。米サブプライム住宅ローン問題の影響もあって各行の投信販売は伸び悩んでおり、「今後は銀行でも他グループの人気商品を販売する流れが出てくる」(主要行関係者)との見方もある。

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