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2008年05月18日(日) 10時23分

はしごラーメン歓迎 喜多方の隣は「みそ」の街朝日新聞

 隣が「しょうゆ」なら、こっちは「みそ」で——。ラーメンのまちとして有名な福島県喜多方市のお隣の西会津町で、ラーメン店や食堂の店主たちが「会津野沢宿味噌(みそ)ラーメン会」を旗揚げした。実は同町は「客の8割がみそラーメンを注文する」と言われる、みそラーメン好きの町。町民の舌で磨かれた名店も多いことから、「みそラーメンのまち」を全国に売り出すことにした。参加する11店を、赤いのぼりやチラシで紹介。25日の町のイベントに臨時店舗を出し、自慢のみそラーメンをPRする。

野菜のうまみがスープにしみこんだ「えちご家」のみそラーメン。写真はネギみそラーメン750円

 事務局を引き受ける企画会社社長・佐藤正彦さん(37)は、年に200食はラーメンを食べるが、同町の味のレベルの高さに驚き、全国のラーメンファンに知ってもらいたくなったという。「喜多方にせっかく集まるラーメン観光客を素通りさせず、あっさりしょうゆ味の後に、濃厚なみそラーメンをはしごしてもらいたい」と意気込む。

 西会津のみそラーメンは、モヤシやニラなどの野菜や、ひき肉のうまみが凝縮した濃厚なスープが特徴で、72年に開業した「大山ドライブイン」が元祖という。当時、会津若松で修業した職人の味が評判を呼び、みそラーメンがまちを席巻した。

 現在、会の会長を務める「えちご家」では、みそラーメンだけで6種類あり、みそは3種類をブレンドして使う。店主の古俣卯佐利(うさとし)さん(55)は「みそには一軒一軒こだわりがあり、それぞれの味を大切にして磨きをかけていきたい」。

 25日は、西会津町さゆり公園で開かれる「西会津ふるさとなつかしCarショー」に出店、午前10時から午後3時まで会の職人が腕をふるう。一杯500円。問い合わせは事務局(0241・45・3100)へ。(足立朋子)

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