2008年05月17日(土) 13時01分

Ｌ＆Ｇ出資法違反：女性責任者を提訴へ　被害対策弁護団「逃げ得許さない」　／山形（毎日新聞）

　電子マネー「円天」を使い約５万人から約１０００億円を集めたとされる健康寝具販売会社「エル・アンド・ジー」（Ｌ＆Ｇ、東京都新宿区）グループの出資法違反容疑事件で、県の被害対策弁護団は１６日、県内の総責任者だった女性を相手取り、６月にも損害賠償を求める訴訟を山形地裁に起こすことを明らかにした。弁護団の把握する範囲で県内の被害額は約１億５０００万円にのぼるという。
　訴訟に先立ち、４月２８日に女性が所有する建物の仮差し押さえを山形地裁に申請し、９日付で認められた。弁護団によると、Ｌ＆Ｇ関係者への仮差し押さえが認められたのは全国でも初めてという。
　１６日までに弁護団が弁護を引き受けた県内の被害者は７３人。村山地域の５０代の男性は、０６年８月から０７年１月にかけ約１５００万円を投資したが、配当はわずか１８万円にとどまったという。
　弁護団の五十嵐幸弘団長は「７３人以外にも多くの被害者がいるはず。加害者の逃げ得を許さないためにも、多くの被害者の参加を求めたい」と話している。問い合わせは弁護団（０２３・６４３・３７８３）まで。【細田元彰】

５月１７日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080517-00000095-mailo-l06