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2008年05月17日(土) 12時01分

県理容組合の補助金不正受給:前理事長ら3人、容疑で告訴 県「非常に悪質」 /宮城毎日新聞

 昨年1月に明らかになった県理容生活衛生同業組合の補助金不正受給問題で県は16日、同組合の前理事長(71)、前宮城理容技能学園副会長(69)、同組合前事務長(56)の3人を補助金適正化法違反容疑で泉署に告訴、同日付で受理された。
 県産業人材・雇用対策課によると、3人は04年度分の職業訓練を事業計画通りに行わず、架空の受講者名簿や実績報告書を提出。05年度の職業訓練事業費補助金270万円を不正に受給した。
 県は昨年4月に04〜06年度分の補助金535万円の返還を命じ、同5月に全額返済された。同課は「非常に悪質で、返還で解決する問題ではない」として告訴に踏み切った。他年度分についても追加告訴する方針。
 県の補助金支給を巡っては07年4月、包括外部監査で05年度の597事業のうち47事業で不正な点が見つかったと指摘を受けた。県は07年度から書類による審査に加え、聞き取り審査も実施している。【伊藤絵理子】

5月17日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080517-00000065-mailo-l04