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2008年05月17日(土) 15時45分

大阪市職員32人、診断書義務ない短期病欠繰り返し朝日新聞

 大阪市環境局の環境事業センターで07年度、短期の病気欠勤を不自然に繰り返していた職員が32人いた。16日の市議会民生保健委員会で、辻義隆市議(公明)の質問に同局が明らかにした。市は、7日未満の病欠は診断書の提出が義務づけられていないことを悪用したとみており、短期の病欠にも診断書などの提出を義務づける条例改正案を22日開会の市議会に提出する。奈良市や京都市、神戸市はすでに、すべての病欠に受診が確認できる書類の提出を義務づけている。

 4月に市公正職務審査委員会が是正勧告し、市環境局が調査した。市の規定では、短期の病欠を繰り返しても年90日未満なら基本給が全額支払われる。同局によると、最も多く断続的な病欠をしたのは西部環境事業センター(大正区)の男性職員で計67日間。職場に「高血圧で休む」と口頭で伝えるだけの場合もあったという。同センターでは10人が断続的な病欠を繰り返した。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200805160088.html