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2008年05月17日(土) 08時36分

在日米軍ゴルフ場からボール、小6けが 相模原市が抗議朝日新聞

 米陸軍キャンプ座間のゴルフ場から飛んできたゴルフボールが小学6年の男児(11)の顔に当たる事故が15日、隣接する神奈川県相模原市新磯野の市立新磯野西公園であった。同市は16日、キャンプ座間の在日米陸軍司令部、防衛省南関東防衛局に対し厳重に抗議し、再発防止の対策をとるよう申し入れた。

 相模原南署によると、ゴルフボールは男児の鼻付近に当たった。ワンバウンドだったため骨折もなく鼻血が出た程度だったという。ゴルフ場は米軍人、軍属、家族向けの厚生施設。周囲には高さ約35メートルのネットが張ってあるが、それを越えて飛んだらしい。

 市側の申し入れには、在日米陸軍司令官のパーキンズ少将が応対した。市側は「事故防止については、かねて要請してきただけに誠に遺憾だ」とし「実効性のある万全の対策を講じるよう」求めた。

 これに対し在日米陸軍側は「事故については当事者が相手方に率直に謝罪し、誠意を持って対応している」と説明、「今後このようなことがないよう対応を図っていく」と回答したという。

 南関東防衛局では齊藤敏夫局長が応対し、市側に対し「在日米陸軍に対し再発防止を申し入れ、さらに実効性のある事故防止策を講じるよう強く要請した」と答えた。

 市によると、隣接の新磯野、相武台地区では、住宅地の市民から、ゴルフボールが飛んでくるという苦情が毎年出ている。器物損壊で損害賠償までになった例は06年度2件、07年度2件。負傷事故は80年に主婦がけがをして以来という。

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http://www.asahi.com/national/update/0517/TKY200805170017.html