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2008年05月17日(土) 16時19分

米性犯罪被害の女性 ネット上で訴え相次ぐ産経新聞

 ■プライバシー露出の危険も

 【ニューヨーク=長戸雅子】米国で性犯罪の被害者がネット上で被害を訴えるケースが相次いでいる。情報を受け取る相手と顔を合わせずに済むためネット世代の若者、とくに女性の間で増えているが、被害者支援団体はプライバシーをさらけ出す危険性を指摘し、控えるよう呼びかけている。

 CNNによると、フロリダ州に住むクリスタルさん(16)は自身のレイプ被害が立件されなかったことから、動画投稿サイト「ユーチューブ」へ投稿して「助けてほしい」と訴えた。CNNはソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のマイ・スペースなどで同様の例が数件あったと伝えている。

 性犯罪被害者を支援する同州の団体は、相談者がSNSに自分の名前や顔写真、出身地や居住地を公開している例が多いことを危惧(きぐ)し、「いったん掲示された情報は時間がたっても容易に手に入れることができる」と警告。相談者の記録が追跡されないよう、安全システムを施した支援団体のサイトを利用するよう勧めている。


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