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2008年05月17日(土) 23時25分

同性間の結婚認める カリフォルニア州最高裁判決朝日新聞

 【ロサンゼルス=堀内隆】同性カップルに結婚の権利が認められるかどうかが争われた訴訟で、米カリフォルニア州最高裁は15日、婚姻を「男女間の結びつき」と定義している同州法は州憲法に違反すると判断、同性婚を法的に認める判決を出した。

 同性婚を認める判決は、03年のマサチューセッツ州に次いで全米で2例目。30日後に判決が確定すれば、州内の自治体は同性カップルに結婚証明書の発行を始める。同州では州民でなくても結婚証明書を受けることができるため、同性カップルが全米から殺到する可能性がある。

 リベラル派のニューソム・サンフランシスコ市長が04年、独自の判断で同性カップルに結婚証明書の発行を始めたのが発端だった。州最高裁から「越権行為」として停止命令が出され、市や同性カップルらが州政府を訴えた。

 判決で、州最高裁は同性婚の倫理性や「結婚」の定義には踏み込まず、同性婚と異性婚を区別することが個人の平等を定めた州憲法との関係で許されるかどうかに絞って判断。「同性婚を認めても異性カップルの権利は侵害されないが、認めなければ同性カップルの権利は損なわれる」と指摘した。

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http://www.asahi.com/international/update/0516/TKY200805160003.html