約４年前から行方不明になっていた高知県香南市の無職山本将史さん（当時２１）が昨年１２月、同市内の山中で白骨化した遺体で見つかった事件で、香南署捜査本部は１６日、香南市野市町、トラック運転手戸田瑞（いずみ）容疑者（３９）と、住所不定、重機運転手谷脇欣央容疑者（３９）＝ともに窃盗罪で起訴＝を強盗殺人の疑いで再逮捕した。谷脇容疑者は容疑を認め、戸田容疑者は「身に覚えがない」と否認しているという。
調べでは、２人は０４年７月１５日深夜、香南市の路上に止めた山本さんの車の中で、山本さんの首を絞めて脅し、現金約１０万円やキャッシュカードなどが入った財布を奪ったうえ、暗証番号を聞き出し、さらに首を絞めて殺害した疑い。同市内のパチンコ店で顔見知りだった山本さんを「飲みに行こう」などと言って誘い出し、犯行に及んだという。
この事件をめぐっては、両容疑者と、事件当時１８歳だった無職の男（２１）の計３人が０４年７月１６日に山本さん名義のキャッシュカードを使い、高知市内の量販店に設置された現金自動出入機（ＡＴＭ）から２度にわたって計５２万円を引き出したとして、今月１４日に窃盗罪で起訴されている。県警によると、当時少年だった男は殺害には加わっていなかったという。