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2008年05月16日(金) 00時00分

「もんじゅ」にプルトニウム燃料を搬入 95年以来朝日新聞

 日本原子力研究開発機構は16日朝、10月の運転再開を目指している福井県敦賀市の高速増殖原型炉「もんじゅ」に、同機構東海研究開発センター核燃料サイクル工学研究所(茨城県東海村)に保管されていたプルトニウム燃料18体を搬入した。もんじゅへの燃料搬入は95年11月以来で、周辺では反原発団体が抗議行動をした。運転再開前の燃料搬入は今後もあるとみられる。

高速増殖原型炉「もんじゅ」のゲート前で「運転再開反対」を叫ぶ反原発団体=16日午前6時35分、福井県敦賀市白木

 95年12月のナトリウム漏れ事故で運転停止して以降、そのままになっている燃料は組成が変化して臨界に達しないため、交換が必要になっていた。燃料交換については、今年2月に国が許可し、県と敦賀市も先月26日に了解した。

 午前6時15分ごろ、パトカーなどに護衛されながらプルトニウム燃料を積んだ大型トラック3台が隣接する同県美浜町を通過。沿道や搬入完了後のゲート前で「原子力発電に反対する福井県民会議」のメンバーら約50人が、「やめろ! 猛毒プルトニウム輸送」などと書かれた横断幕を掲げながら、シュプレヒコールをあげた。

http://www.asahi.com/kansai/kouiki/OSK200805160006.html