記事登録
2008年05月16日(金) 23時26分

「円天の広告塔」歌手らに賠償請求 L&G会員が提訴朝日新聞

 「円天」と称した疑似通貨を用いて全国の会員から多額の現金を集めたとされる健康商品販売会社「エル・アンド・ジー(L&G)」の出資法違反容疑事件で、東京、神奈川の会員7人が16日、同社の「広告塔」を務めたとして歌手の細川たかしさんや学者ら計4人を相手取り、総額約4500万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。被害対策弁護団の弁護士62人が原告側代理人に名を連ねた。

 訴状によると、被告はL&Gの催しに参加した細川さん、関東地方の大学の名誉教授と准教授、「GA」と呼ばれる上級会員。細川さんは96〜06年、少なくとも15回の催しに参加し、コンサートを開いたとしている。

 細川さんの所属事務所は「訴状が届き次第、弁護士に任せたい」としている。

 弁護団は提訴後の会見で「4人はL&Gの詐欺商法に積極的に関与し、民法上の共同不法行為がある」と主張。7月に予定されている債権者集会に向け、資料がまとまった会員から4人らを相手に追加提訴する方針を示した。

 弁護団への問い合わせは、平日の正午〜午後4時、ホットライン(03・3511・6840〜1)へ。

アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/national/update/0516/TKY200805160307.html