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2008年05月14日(水) 00時00分

脱税でっちあげ自分で追徴支払い、調査官を懲戒免職朝日新聞

 広島国税局は14日、広島市内の企業が脱税したとする文書を偽造し、必要のない追徴課税をしたなどとして、市内の税務署に勤める国税調査官(31)を懲戒免職にしたと発表した。

 国税庁は同日、調査官を虚偽公文書作成、同行使容疑で広島地検に書類送検。調査官は「(不正を見つけたように装えば)自分の立場が上がると思った」と話しているという。

 同局によると、調査官は06年12月〜07年6月に税務調査を担当した広島市内の3社が法人税を脱税したとする偽の書類を作るなどして不当に重加算税を課し、別の2社には偽の書類で不当な源泉所得税を課した。5社に送った納税告知書などについては「誤って送付された」と連絡して回収し、追徴課税分計約33万円は自分で支払っていたという。

http://www.asahi.com/kansai/kouiki/OSK200805140102.html