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2008年05月13日(火) 12時00分

スピード違反取締りカメラをWeb 2.0で回避WIRED VISION

対向車に対して、この先でスピード違反の取締りをしていると警告するためのローテクだが有効な方法は、対向車に向けてハイビームを点滅させることだ。だが、スピードガンを使う警官は徐々に数が減っており、その一方で、写真を撮影してドライバーを捕捉するスピード違反取締り用カメラがますます増えている。

こういうカメラは見つけにくい。カメラが主流になるにつれて、スピード違反や信号無視を摘発されるドライバーが増え、自治体の財源も潤っている。

しかし、Web 2.0(英文記事)とドライバーからの情報、それに携帯ナビゲーション・システムの驚異の機能と、米Microsoft社の地図検索サービス『Virtual Earth』を組み合わせることで、地元警察の隠しカメラに写らずにすむかもしれない。こっちの方が、哀れっぽい音を発するレーダー探知機(動画)よりはるかに頼りになる。

自動車関連のあらゆることを話題にできる車好きのためのサイト『Njection.com』を開設したShannon Atkinson氏は、開設後間もなく、投稿に共通して見られる1つのテーマに気付いた。

「このサイトの最大のトピックは、スピード違反の取締装置とカメラに関するものになった」とAtkinson氏は述べる。「ドライバーは誰もが、こうした装置について知りたがっている。トラック運転手だろうと、車を使うビジネスマンだろうと、あるいはただ捕まることを心配せずに運転したい人だろうと、知りたいことは同じだ」

そこでAtkinson氏は自らのサイトに『Speedtrap』セクションを作った。これは、ドライバーからの情報をMicrosoft社のVirtual Earthに組み合わせて、米国中のスピード違反取締装置の位置を、それがスピードガンを持った本物の生きている警官か、忌々しいカメラかに関係なく、特定する機能だ。ロンドン、トロント、ローマなど他国の都市もいくつか含まれている。

Njection.comにあるこの情報は、米Garmin社、台湾のMio Technology社、オランダのTomTom社などが製造している携帯ナビゲーション機器に直接ダウンロードできるので、ドライバーは特定のルートにあるスピード違反取締装置の位置を正確に知ることができる。

Atkinson氏によると、Njectionに多数存在するスピード違反取締装置の情報提供者の身元は機密扱いになっている。その中には、「ドライバーに安全に運転させることに強い関心がある」のでこのサイトが好きだ、という警察官たちも少なからず含まれているという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080513-00000000-wvn-sci