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2008年05月13日(火) 08時01分

“凶器”は元カノの置き土産!?女子高生に催涙スプレー噴射で逮捕スポーツ報知

 路上で女子高生に催涙スプレーをかけたとして、警視庁原宿署は12日、「味の素」社員・今井康行容疑者(35)を傷害容疑で逮捕したと発表した。「仕事でイライラしてやった」と容疑を認めているという。同容疑者は催涙スプレーを噴射後、逃走したが、その際に財布を落とし、自宅近くの警察に届けたことが逮捕のきっかけとなった。催涙スプレーは、約10年前に交際していた女性が所持していたものだと供述している。

 原宿の名所「竹下通り」で、女子高生に催涙スプレーを噴射した男が逮捕された。

 調べでは、今井容疑者は今年3月2日午後4時45分ごろ、東京都渋谷区神宮前の竹下通りの路上で、当時16歳の女子高校生とすれ違いざまに、催涙スプレーを噴射。目や顔に全治約3週間のけがを負わせた疑い。

 原宿署によると、使用した催涙スプレーは以前、約10年前に交際していた女性が持っていたもので、大きさは約5センチ。唐辛子の辛味成分となるカプサイシン入りのものという。目撃者によると、スプレーをかけられた女子高生の顔は真っ赤にはれ上がり、救急車が駆けつけ、人だかりができ、一時、騒然となった。

 今井容疑者は催涙スプレーを噴射後、その場から逃走。だが、その際に銀行のキャッシュカード、運転免許証、現金約3万円などが入った財布を落とした。紛失に気づいた今井容疑者は、自宅近くの神奈川県警幸署に「家から新宿に向かう途中に財布を落とした」と遺失物届を提出。それが逮捕のきっかけとなった。財布は原宿署が遺留品として回収していたという。

 調べに対し、今井容疑者は「女子高生が1人でメールをしながら楽しそうに歩いていたのが見えた。仕事でイライラしていた。あんなにスプレーが出るとは思わなかった」などと供述しているという。

 勤務先の味の素広報・CSR部によると、今井容疑者は2006年12月に中途採用で入社。神奈川県川崎市の工場で、商品の研究開発などを行う「健康基盤研究所」の研究員として勤務していた。同僚らによると、遅刻など問題を起こすこともなく、責任感があり、まじめだったという。

 原宿署では余罪についても調べている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080513-00000107-sph-soci