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2008年05月12日(月) 06時02分

おでぶ山、永遠のライバルに雪辱…女だけの相撲大会スポーツ報知

 母の日の11日、横綱千代の富士、千代の山を輩出した北海道福島町で恒例の「女だけの相撲大会」が開かれた。札幌市の会社員で「おでぶ山」こと山本静香さん(32)が、昨年の王者「田辺山」こと田辺千乃さん(38)を下手投げで破り、2年ぶり3度目の優勝を果たした。

 「頭が真っ白になって、胸を借りるつもりで思いっきりやりました」。鏡山公園内の土俵で横綱となり、満面の笑みを浮かべたおでぶ山。北海道や岡山県などから集まった女性力士57人によるトーナメントで、4人を破っての優勝だった。

 決勝の相手・田辺山とは、宿命のライバル。運送会社で荷物の積み下ろしを経験、体重100キロを超えるおでぶ山は、04年の第14回大会に初出場して優勝した。一方、中学時代に女子プロレスのビューティ・ペアにあこがれ、96年から出場を続けるのが田辺山。第18回の今大会まで、5年連続で交互に優勝してきた2人のぶつかり合いは、「屈指の注目カード」(福島町観光協会)という。

 大会には道内の中学校で英語指導助手をしている外国人ら12人も参加。昨年決勝で田辺山に敗れ、リベンジを誓っていたキャットファイト界の有名巨漢選手、アマゾン・アマンダさん(米国)は「筋肉の負傷のため」(観光協会)来日できなかった。

 会場は曇りがちで肌寒かったが「気が付いたら押し出されていた」「レスリングのような寄り切り」など、ユニークな決まり手も飛び出し、客席を沸かせていた。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080512-OHT1T00073.htm