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2008年05月11日(日) 20時19分

PCキーボードは便座より不潔? ばい菌、英誌が調査朝日新聞

 【ワシントン=勝田敏彦】パソコンのキーボードはばい菌の楽園かも——。そんな調査結果が英国の消費者情報誌「ウイッチ? コンピューティング」の5月号に掲載された。ひどいケースでは、ふつうのトイレの便座よりも不潔なものもあり、大繁殖の結果、細菌がパソコンユーザーの体内に入れば、おなかをこわすなど健康に悪影響が出る可能性があるという。

 ロンドンの同誌編集部にある33台のキーボードとトイレの便座、トイレのドアの取っ手を微生物学者にふき取ってもらい、衛生状態を調べた。その結果、2台のキーボードから「警告レベル」の数の黄色ブドウ球菌が見つかった。別の2台からはかなりの数の大腸菌とサルモネラ菌が見つかり、触れたユーザーが病気になる危険がかなり高いレベルだった。最悪の1台はふつうのトイレの便座の5倍で、「許容限度」の150倍の菌がうようよいた。

 キーボードの前でとった食事のかすが菌の栄養源になったり、トイレに行って手を洗わずにキーボードをさわったりすることが原因という。ほこりも空気中の水分を吸って菌が繁殖しやすい環境をつくるという。同誌がネットで4千人以上のモニターに尋ねたところ「月に1回もキーボードの掃除をしなかった」という人が46%もいた。

 同誌は、キーボードを逆さまにしてほこりや食べかすを落とし、残りは掃除用のスプレーで吹き飛ばすか、ゴムや毛のノズルがついた電気掃除機で吸い取ったらいいなどとアドバイス。柔らかい布やブラシ、綿棒などで汚れをとるのも有効と紹介している。 アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/life/update/0511/TKY200805110119.html