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2008年05月10日(土) 06時01分

重い鈍器で激しく殴られた!現場に大量の血痕…京都府舞鶴市・女子高生殺害スポーツ報知

 京都府舞鶴市で府立東舞鶴高校浮島分校1年・小杉美穂さん(15)が殺害された事件で、京都府警舞鶴署捜査本部は9日までに、市内に住む顔見知りの人物が、何らかの事情を知っている可能性があるとみて周辺捜査を始めた。美穂さんと連絡を取り合う仲といい、捜査本部はこの人物について慎重に捜査。美穂さんが自宅を出たとみられる6日深夜から7日未明にかけての足どりの確認も進めている。

 土や枯れ葉をかけられた状態で、8日に遺体が発見された美穂さん。司法解剖の結果、死因は重い鈍器で激しく殴られたことによる失血死と判明した。頭の骨は折れており、腕には殴られるのを防ごうとした際にできたとみられる傷が複数あった。死亡推定時刻は7日未明と分かった。

 また、傷の形状や大きさから、凶器は現場周辺の石ではなく、重さがあり、持ちやすい工具類の可能性があることが判明。捜査本部は、凶器をあらかじめ準備していた上での計画的犯行との見方もしている。

 9日の現場検証で、悲惨な現場の実態も明らかになってきた。遺体発見現場の雑木林の地面には大量の血痕が残っていたといい、その血は下草にも飛び散っていた。

 現場の雑木林は、幅約4メートル、深さ数センチから30センチ程度の朝来川を渡らないとたどり着けない。急斜面で足場も悪いため、地元住民も出入りしないという。

 捜査本部は、現場の地理に詳しい、土地鑑がある人物に雑木林で殺害された可能性が高いとみて、慎重に捜査。捜査本部は9日までに、市内に住む顔見知りの人物が、事件について何らかの事情を知っている可能性があるとみて、周辺の捜査をはじめた。

 美穂さんは母親の春美さん(37)と2人暮らし。春美さんが自宅で最後に姿を見たのは6日午後10時ごろで、7日午前6時半ごろになって不在に気付いた。美穂さんは7日午前零時50分ごろに携帯電話のメールで、友達と連絡を取り合っており、内容は、友達から「どこにいるの?」と聞かれ、「今、散歩してる。学校の近くのドラッグストア」などと答えたという。

 当時のメールはすべて、遺体発見現場の雑木林から東約500メートルのマンション付近から発信されていた。また、そのマンションの住民が「4日午後、美穂さんに似た少女と18〜20歳ぐらいの男性が軽乗用車で訪れ、約10分後に走り去ったのを見た」と証言しているほか、事件発生前後の午前2時半ごろ、現場近くで若い男女の話し声を住民が聞いていた。捜査本部はマンションの防犯ビデオや携帯電話の解析で、詳しい足どりを調べている。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080510-OHT1T00087.htm