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2008年05月10日(土) 00時00分

エスカレーター急停止し逆走!11人軽傷スポーツ報知

 9日午前8時15分ごろ、名古屋市中区錦3丁目の市営地下鉄桜通線久屋大通駅で、ホームにある上りのエスカレーターが急停止した後、約10メートル逆走し、乗っていた乗客十数人が転倒。25—59歳の男女11人が頭を切ったり、打撲するなどして軽傷を負った。

 愛知県警中署などによると、現場は桜通線から同地下鉄名城線への乗り換えなどのためのエスカレーター。長さは約20メートルでステップは52段。当時は通勤客らで込み合い、約50人が乗っていた。停止後に乗客の重みで逆走したとみられ、バランスを崩した人が、後ろにのけぞるように次々に転倒したという。

 同市によると、エスカレーターの床下部にあるモーターなどが載る鉄製架台のボルトが破断。ずれた架台の圧迫でステップなどの破損が起き、その部品がエスカレーター内部に巻き込まれて急停止が起きた可能性があるという。

 架台のボルトは全部で8本あったが、昨年9月にメーカーの「日本オーチス・エレベータ」の点検でうち2本が折れていることが発覚。同社は周辺部を溶接するとともに新たに2本を追加し補強。今回ボルト8本中3本が折れていたことが確認された。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080509-OHT1T00143.htm