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2008年05月10日(土) 09時50分

三浦元社長不在で審理継続 映像と音声で出廷もサンスポ

 1981年の米ロサンゼルス銃撃事件で逮捕されサイパンで拘置中の元会社社長三浦和義容疑者(60)=日本では無罪確定=による逮捕状取り消し請求の第2回審理が9日、ロサンゼルス郡地裁で開かれ、バンシックレン判事は検察側が求めていた元社長の出廷について、サイパンに拘置したまま審理を続けることを決めた。

 逮捕状の有効性に関する判断は、6月16日に設定された次回の審理以降に持ち越され、同判事は元社長がサイパンからインターネットなどを利用した映像と音声による出廷が可能だとの考えを示した。

 この判断は元社長の移送と出廷が審理に不可欠とする検察側の主張を退けており、元社長に有利な展開となった。判事は一方で日本で行われた刑事裁判の英訳資料の提出を弁護側に要求した。

 4月23日の初審理では、元社長の出廷が必要かどうかをめぐり検察、弁護側双方が応酬。ロサンゼルスを管轄するカリフォルニア州刑法を根拠に元社長の出廷を求めていた検察に対し、弁護側は、日本で判決が確定している事件であり、逮捕は一事不再理の原則に反するため、本人出廷は必要ないと反論していた。(共同)


http://www.sanspo.com/sokuho/080510/sokuho008.html