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2008年05月09日(金) 19時06分

偽看護師9病院で14年勤務、看護師長も務めるスポーツ報知

 千葉県内の3病院で、看護師の資格がないのに看護師長として2年余り勤めたとして、県警は9日、保健師助産師看護師法違反と偽造有印公文書行使の疑いで同県船橋市の会社員高村令子容疑者(49)を逮捕した。「看護師になるのが夢だった。生活費が必要だった」と供述しているという。

 高村容疑者は入手した他人の看護師免許証を偽造してコピーを病院側に提出する手口で1993年から約14年間、県内9病院に勤務、手術室などの看護師長を務めていた。県警は時効が成立していない2年余りを立件した。

 高村容疑者は77年ごろ、東京都内の病院で看護見習いの経験が1か月程度あるだけという。

 調べでは、高村容疑者は昨年8月までの2年余り、看護師の資格がないのに看護師長として船橋市の「セコメディック病院」「千葉徳洲会病院」、習志野市の「谷津保健病院」で患者5人に点滴などの処置をした疑い。

 同僚は「仕事があまりできない」「難しい仕事から逃げる」などと厳しい評価をしていた。看護師専門の人材紹介会社などを通じて各病院を渡り歩いていたという。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080509-OHT1T00205.htm