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2008年05月08日(木) 20時35分

胡主席、卓球で福原愛に“勝利”スポーツ報知

福原愛(右)と卓球を楽しんだ後、笑顔で握手する中国の胡錦濤国家主席。左は王楠選手

 ワイシャツ姿になった中国の胡錦涛国家主席が次々とスマッシュを決めると、会場からはどよめきが起こった。早稲田大で講演を終えた胡主席は8日夕、同大構内で福原愛選手や中国の五輪金メダリスト、王楠選手と卓球を楽しんだ。

 福原選手と行った8回のラリーの結果は5対3で胡主席の“勝利”。観戦していた福田康夫首相は「私はやらなくて良かった。非常に戦略的な卓球だった」と舌を巻いた。福原選手は福田首相に「たじたじだったね」と問われ、「はい」と笑顔でうなずいた。

 日中の青少年交流事業の一環として企画されたイベントで、日中の学生ら約100人が観戦した。胡主席は福田首相と一緒に福原、王両選手の卓球を見ていたが、突然、メガネを取り、上着を脱いで卓球に参加した。観戦した中国人女子学生は「卓球王国の国家主席として見事な腕前を披露してくれた」と満足そうだった。

 卓球を終えた胡主席は「友好の種は大きな木に育つと確信している」と述べた。

 一方、官邸に戻った福田首相は記者団に、胡主席のプレーについて「ちょっと見て、これはうまいと思った」とあらためて感嘆。福原選手から誘われたことを明かした上で「(福原、王両選手の)2人の顔を見たら尻込みしますよ」と苦笑いを浮かべた。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080508-OHT1T00230.htm