六日午後三時二十分ごろ、滋賀県高島市今津町杉山の市道脇の空き地に止めてあった乗用車の中で、男性三人と女性一人が倒れているのをパトロール中の高島署員が発見。間もなく全員の死亡が確認された。
高島署によると、男女は二十—三十代とみられ、車内から硫化水素が検出された。自殺の可能性が高いとみて身元の確認を急いでいる。
調べでは、車内に液体の入ったバケツや洗剤の容器などがあったが、遺書は見つかっていない。車は京都ナンバーのレンタカー。
現場は福井県境に近い国道３０３号沿いの山中。高島署は付近を約二時間通行止めにしたが、住民や署員らに被害はなかった。
滋賀県彦根市の会社員男性（18）も同日、自宅浴室で発生させたとみられる硫化水素で死亡。兵庫、広島県でも車や浴室での自殺が相次いだ。