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2008年05月06日(火) 02時30分

<愛知・女子高生殺害>首のテープは市販品 製造元絞り込む毎日新聞

 愛知県豊田市の愛知教育大付属高校1年、清水愛美(まなみ)さん(15)が下校途中に殺害された事件で、清水さんの首に巻かれていたビニールテープがホームセンターなどで売られている市販品であることが5日、県警豊田署特別捜査本部の調べで分かった。特捜本部はテープの製造元や種類をほぼ絞り込んでおり、流通経路の特定を急いでいる。

 調べでは、清水さんの首に巻かれたビニールテープは黒色で幅約4センチ、長さ約3.8メートル。粘着性があり、首に緩やかに七重に巻かれていた。口の周りにテープを巻いた跡が残っていたことから、口をふさごうとしたのがずり下がったらしい。

 特捜本部は犯人が残した重要な遺留品としてテープを分析。その結果、ホームセンターなど量販店で取り扱われている市販品と判明した。特捜本部はほぼ製造元や種類を絞り込んで豊田市周辺のホームセンターなどに販売実績の有無を問い合わせている。さらに製造元などの特定を急ぎ、流通経路の解明を進める。

 豊田市中心部のホームセンターによると、同店で扱うビニールテープは約50種類あり、色や幅に加え、粘着具合、耐久性などで種類が細かく分かれている。配管の補強目的などで使われることが多いという。

 また特捜本部は、清水さんが襲われたのが2日の午後7時〜7時半だった可能性が高いとみて不審者の目撃情報などを調べている。清水さんは午後6時45分ごろ、1人で自転車で帰宅。いつも帰宅する午後7時半を過ぎても帰らなかったため、家族が携帯電話を鳴らしたが応答がなかった。学校から自宅までは自転車で約20分かかる。【飯田和樹、式守克史】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080506-00000010-mai-soci