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2008年05月05日(月) 03時15分

教育長が緊急会議…中学生自殺(高知)読売新聞

 香南市香我美町で女子中学生が硫化水素で自殺した事件を受け、臨時の教育長会議が1日、全市町村の教育長らが参加して、高知市大原町の県教育センター分館で行われた。

 全員で黙とうした後、島崎隆弘・香南市教育長が「母親との仲もよく、学校では修学旅行にも参加するなどいじめはなかったと聞いている。現在、自殺の原因は特定できていない」と報告し、「周囲の大人が彼女の悩みを理解してあげられなかった」と謝罪した。再発防止策について島崎教育長は、子どもからのサインを見抜く教員を育てる研修や、大学院などでの資格習得の必要性を訴えた。

 また、インターネット上などに硫化水素の作り方や自殺手順が書かれていることにも議論が及んだ。女子生徒の家庭にパソコンはなかったが、自殺した浴室内にあったノートに「テレビで作り方をみた」などと記されていたという。対策として、有害サイトの削除依頼の窓口を活用することや、有害サイトの閲覧制限促進などの施策が紹介され、闇サイトから子どもを守ることを確認した。

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news2/05/20080502-OYT1T00450.htm