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2008年05月05日(月) 08時01分

愛知・女子高生殺害 足跡1種…単独犯? 先月は別の女生徒2件被害産経新聞

 愛知県豊田市で愛知教育大付属高校1年、清水愛美さん(15)が殺害されているのが見つかった事件で、現場の田んぼの遺体近くには、清水さんの足跡のほか、犯人のものと思われる足跡が1種類だけ残されていたことが4日、分かった。単独犯との見方が浮上している。先月下旬、現場近くで女子高生が男に押し倒される事件が2件あったことも判明。豊田署捜査本部で関連を捜査している。

 調べでは、現場から約8キロ離れた同県東郷町で先月23日夕、同高校の女子生徒が自転車で走行中、若い男に自転車ごと押し倒された。近くを人が通り掛かり、生徒も大声を出したため男は車で逃げた。同25日午後7時半ごろには、現場から約3キロ離れた豊田市内の農道で、自転車で帰宅途中だった別の高校の2年の女子生徒が、バイクの男に「ここはどこですか」と聞かれ、「知りません」と答えて通り過ぎると、男は話しかけながら追いかけ、女子生徒が自転車を止めると突然、手首や髪をつかんで押し倒した。また事件当日の午後7時過ぎには、現場周辺で2台の不審な車も目撃されていた。

 司法解剖の結果、死因は窒息死と判明。口の周辺に強く圧迫された跡や、顔や頭に数カ所殴られた跡があり、鼻から出血していた。2日午後7時半から9時の間に、粘着テープで口をふさがれた上、出血で鼻や気道がふさがれて窒息死したとみられる。粘着テープは、黒いビニールテープで幅約4センチ、長さ約4メートル。鼻の下から後頭部にかけて7重に巻かれたとみられ、発見時は首までずり落ちていた。声を出さないように口をふさいだ疑いが強い。財布は自宅で見つかったが、12キロ先で見つかったショルダーバッグから、学校で着る衣類がなくなっていることも新たに分かった。

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