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2008年05月05日(月) 01時44分

窃盗容疑者が硫化水素自殺…訓子府読売新聞

 北海道警北見方面本部捜査課は4日、窃盗の疑いで神奈川県警幸署が逮捕しようとした北海道訓子府町の男(30)が、自宅で自殺したと発表した。硫化水素による自殺とみられる。

 同課と同署によると、男は、今年初めに川崎市幸区で発生した窃盗事件の容疑者として浮上した。同署で逮捕状を取り、捜査員が同日午前10時ごろ、男の自宅を訪れた。男は当初、逮捕に応じる構えを見せていたが、しばらくして「部屋に戻る」と言い残して自室に入ったという。

 部屋から出て来ないことを不審に思った男の父親らが午前11時15分ごろ、部屋に入り、自殺を図った男を発見した。男は救急車で病院に搬送されたが死亡が確認された。部屋は硫黄臭がし、トイレ用洗剤やビニール袋などが残されていたという。男は両親と3人暮らしだった。家族らに被害はなかった。

 幸署の外峯一成副署長は「捜査としては人権に配慮した適正な職務執行だったと考えている」とコメントしている。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20080505-OYT8T00017.htm