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2008年05月04日(日) 09時29分

京都駅に時限発火装置? ロッカー JRに不審電話京都新聞

 3日正午ごろ、JR西日本神戸支社に、男の声で「知り合いから『京阪神の主な駅で時限発火装置を作動させる』と聞いた」との不審電話があった。兵庫県警から連絡を受けた京都府警が京都市下京区のJR京都駅構内を捜索し、午後6時40分ごろ、八条口側のコインロッカーからリード線の付いた液体入りペットボトルなどを発見し、爆発物処理班が回収した。府警捜査一課と七条署が威力業務妨害の疑いで捜査している。
 府警によると、不審物は八条口西口バスターミナル前の鍵のかかったロッカーに入っており、茶色のビニール製の手提げかばんの中に、赤っぽい色の液体の入った2リットルサイズのペットボトルとリード線、目覚まし時計があった。ペットボトルは全体が新聞紙でくるまれていた、という。
 現場でのエックス線検査では、リード線は時計に接続されていなかったといい、府警は発火能力の有無や液体の鑑定を急いでいる。
 神戸支社に電話をかけた男は「時限発火装置は一昨日(1日)に入れた」と話していたことから、府警は京都のJR各駅で、使用期間の長いロッカーなどを捜索、七条署員が京都駅構内で油のにおいのするロッカーを発見した、という。
 不審物が見つかったロッカーは、京都駅南北自由通路八条西口の西約50メートルにあり、タクシーや団体バスの乗り場に近い。行楽帰りなどの市民が見守る中、規制線が張られたロッカー周辺で、府警の捜査員が不審物の回収作業を進めた。防護服の捜査員の姿もあり、物々しい雰囲気に包まれた。
 名古屋市に帰る途中の主婦(60)は「どうして、こんな人通りの多いところに不審物が仕掛けられたのか」と憤った。帰宅途中の京都市南区の会社員の女性(27)は「毎日よく通るところなので心配です」と話した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080504-00000000-kyt-l26