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2008年05月03日(土) 12時16分

あなたもアニメの主人公! 新種のメイドカフェ誕生産経新聞

 東京・秋葉原に先月、また新種のメイドカフェがオープンした。アニメの制作スタジオとの複合メイドカフェ「ぽぽぷれ」。メイドに萌えながら、アニメの制作過程を見学できたり、アニメに声を当てるアフレコ体験もできる参加型のカフェで、アニメ好きもメイド好きも存分に楽しめそうだ。(安岡一成)

【関連フォト】アフレコ中のメイド3人

 手がけるのは舞台の映像制作やアニメの制作を手がける東京Hi−Vision映像(東京都杉並区)。店名の「ぽぽぷれ」は同社のアニメ作品「ポポの冒険」にちなんでいる。秋葉原での飲食店経営を計画していた同社が、「アニメに興味がある人は多いのに、制作現場は見たことがある人は少ないはず」「アキバならやっぱりメイド」との2つのアイデアを合体させたという。
 さっそく、店に足を踏み入れてみた。一見、普通のメイドカフェの店内奥の壁に50インチの大型テレビがかけられ、アニメの映像が流れている。壁にはアニメの原画がたくさんかけられており、ちょっとした美術館のようだ。手前に置かれたテーブルには大型のパソコンが2台設置されており、2人の女性が黙々と何か作業をしていたので話しかけてみた。
 2人はシナリオ作りから原画描き、彩色、編集とアニメ制作を一から十までこなすアニメーター、ともえさん(23)とさぁやさん(25)。2人はここでオリジナルのアニメ作品を制作しており、客はその様子をじっくりと見学したり、解説してもらうことができる。制作しているアニメは、一般人にも受け入れやすいようにと、いわゆる「萌え系」のものはない。
 サービスの目玉は2人が作った3分ほどのオリジナルショートアニメに、せりふを吹き込むアフレコ体験ができることだ。登場人物は3人のため、人数が足りなければメイドが代役を務める。
 「場の雰囲気がそのまま入りますから、いいお土産になりますよ」とともえさん。声をあてた後、カフェでくつろいでいる間にDVDに焼いてもらって持ち帰ることができるのだ。これが1500円となかなか手ごろ。もう50人くらいが挑戦したそうだが、「お客さんの中には声優志望の女の子のほか、遊びや話のネタとして楽しんでいかれる方が多い」(ともえさん)という。
 撮影用にメイドさん3人にアフレコをやってもらったが、3人ともとてもうまいのに驚いた。「アニメが好きで入ったんですか、メイドになりたくて入ったんですか」と聞くと、全員が「メイドになりたくて入った」と答えられたが、メイドの中には声優志望の女性が3人ほどいるという。ともみさんは「どのメイドを指名してもハイレベルですよ」。このほかにも、同社の映像技術を活用したサービスとして、店内でメイドが客にインタビューしたりおしゃべりしたりする様子を数分間撮影し、その場で編集した動画を、退店までにパッケージ化して提供するサービスが今月、新たに始まった。
 地方在住で、たまにしか秋葉原にこられない人にとってはどちらの映像ももってこいの「自分へのお土産」になりそうだ。今後、創作したアニメを店内のビジョンで流したりDVDで販売したりするほか、客が制作した作品を持ち込めば、店内で流し、鑑賞することも検討しているという。イベント情報などをチェックするには、ぽぽぷれのHP(http://popopure.com)を参照。

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