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2008年05月03日(土) 20時29分

<愛知・女子高生殺害>死因は窒息死毎日新聞

 3日午前5時半ごろ、愛知県豊田市生駒町の田で、同市駒場町、愛知教育大付属高校1年、清水愛美(まなみ)さん(15)が首にビニールテープを巻かれて死亡しているのを両親の知人の女性が見つけた。清水さんは2日の下校後行方不明となり、持っていたショルダーバッグが現場の南東約15キロの土手に放置されていたことから、県警捜査1課と豊田署は下校途中に殺害されてバッグを奪われたと断定、同署に特別捜査本部を設置し、強盗殺人容疑で捜査を始めた。

 司法解剖の結果、ビニールテープは緩く巻かれていたため、死因は口を圧迫されたか、顔などを殴られたことによる気道閉塞(へいそく)を原因とする窒息死とみられる。死亡推定時刻は2日午後7時25分から遺体発見時まで。

 調べでは、清水さんは高校の制服姿であおむけに倒れていた。争ったような跡があり、制服は泥だらけで、顔や頭に殴られたような傷が数カ所あった。首には幅約4センチ、長さ約3.8メートルのビニールテープが七重に巻かれていた。近くに通学用の自転車が横倒しになっていたほか、靴と携帯電話が落ちていた。

 一方、バッグは3日早朝、同県岡崎市稲熊町の小呂川土手に投げ捨てられているのを散歩中の女性が見つけた。中には教科書、腕時計、電子辞書などが入ったままだった。普段使っていた財布は自宅にあった。

 清水さんはサッカー部のマネジャーで、2日午後6時半ごろまで部活動に参加。同6時45分ごろに校門付近で友人と別れ、1人で自転車で帰宅した。通常帰宅する午後7時半を過ぎても帰らず、携帯電話にかけても応答しなかったことから、家族が知人らと捜すとともに、同署に捜索願を出した。携帯電話は最初、呼び出し音が鳴っていたが、途中から不通になったという。

 清水さんは団体職員の父、力さん(52)の長女で、母と兄3人の6人家族。

 現場は伊勢湾岸自動車道の豊田南インターの西約150メートルの田園地帯。清水さんは普段、現場を通学路に同県刈谷市井ケ谷町の同校まで約4キロを自転車で通っており、自宅まで南西にあと約1キロだった。近くに民家はなく、人通りは少ない。【飯田和樹、米川直己】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080503-00000056-mai-soci