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2008年05月03日(土) 10時01分

神戸・滝川高校、生徒の頭に矢が刺さって重傷日刊ゲンダイ

 神戸市須磨区の私立滝川高校で28日、アーチェリーの矢が生徒(15)の額に突き刺さった事故が波紋を広げている。保護者たちから「あまりに不自然な話だ」という疑問の声が上がっているのだ。
 事故は昼休み中のアーチェリー部室で起きた。1年生部員3人が弓の手入れをしているとき、ひとりの部員が持っていた弓から突然、矢が発射され、別の部員の右目の上に突き刺さった。頭蓋骨を10センチも貫通する大ケガで、命に別条がなかったのは不幸中の幸いというか、奇跡だ。
 矢を放った生徒は「手が滑った」「暴発した」と言っているが、全日本アーチェリー連盟は「前代未聞」と仰天している。というのも、弓の手入れ、調整中に矢をつがうなんて、普通はあり得ない。頭蓋骨貫通もよほど強く弦を引いたとしか考えられないからだ。おまけに、学校側の説明では「この生徒は中学からアーチェリー部に所属し、道具の扱いについては顧問から厳しく指導されていた」(酒井譲二教頭)という。
 保護者たちからは「本当に弓の手入れだったのか」「学校は何か隠しているんじゃないか」という声が噴出している。ある父兄が言う。
「今回の事故を知ったとき、すぐに昨年のイジメ自殺事件を思い出しました。3年生がネットに剃毛映像を流されて自ら命を絶った凄惨なイジメでしたが、学校はそれを把握していなかったばかりか、事件後に隠蔽工作を図っていたとも報じられた。それだけに、今回の事故も何か裏があるんではないかと、イヤでも邪推してしまうのです」
 事故の再発を防ぐためにも、学校側は詳しく状況を説明すべきだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080503-00000006-gen-ent