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2008年05月03日(土) 22時59分

硫化水素自殺、やめて…全国の防止センターが相談電話増設読売新聞

 硫化水素ガスによる悲劇が全国で相次いでいることから、東京、大阪など全国4か所の自殺防止センターが、14日まで相談電話を臨時増設して対応している。

 家族や近隣の人が二次被害に遭うケースも後を絶たない。

 総務省消防庁では、硫化水素が疑われる臭気を感じた場合は、風上や、排気口から遠い場所などに避難するよう呼びかけている。

 総務省消防庁によると、硫化水素による自殺は4月だけで少なくとも64件発生、60人が亡くなった。負傷者は145人で、負傷者のほとんどが巻き添えになった被害者とみられている。

 硫化水素は無色で、腐った卵のような独特のにおいを持つ。日本中毒情報センターなどによると、吸い込むと、死亡に至らない場合でも呼吸困難や頭痛などの症状が出ることがある。

 東京消防庁によると、現場に立ち入る際には防護服が必要。防護服のない警察官が被害を受けたケースもあった。

 ▽東京自殺防止センター

 03・5286・9090(毎日20時〜翌6時)

 ▽大阪自殺防止センター

 06・4395・4343(24時間)

 ▽自殺防止センターの増設電話

 080・1354・8990 090・4842・9980

 080・1344・7090 090・4842・7673(14日までの10時〜16時)

 ▽全国の「いのちの電話」の番号などは、日本いのちの電話連盟のホームページ(http://www.find-j.jp/zenkoku.html)に掲載されている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080503-OYT1T00615.htm