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2008年05月03日(土) 01時04分

鳥取は120人以上避難、硫化水素自殺が相次ぐスポーツ報知

 北海道や栃木、埼玉、千葉、神奈川、鳥取の各県で、男女計7人が硫化水素を発生させて死亡したとみられることが2日、分かった。警察はいずれも自殺とみて調べている。

 2日午後、鳥取市のマンション4階の1室で、住人の無職男性(26)が浴室に倒れているのを家族が見つけた。男性は間もなく死亡、住民ら120人以上が避難した。数人が病院に搬送された。

 栃木県矢板市では、駐車場の乗用車内で宇都宮市の無職男性(28)が死亡しているのを男性が発見。矢板署が調べると、車内から硫化水素を発生させる薬品が入ったバケツが見つかった。

 北海道千歳市では、山中の軽自動車内で男性が死亡しているのをタクシー運転手が発見。車内から薬品が見つかった。千歳署は札幌市の男性(19)とみている。

 さいたま市では、アパート2階の1室で20代から30代とみられる女性が死亡しているのを消防が確認。玄関ドアに「硫化水素」と書いた紙が張ってあった。

 このほか横浜市のアパートで住人男性(38)が、川崎市のマンションで女性会社員(20)が、それぞれ硫化水素により自殺したとみられることが分かった。

 またこの日、千葉県松戸市の民家で住人の無職女性(29)が硫化水素による中毒症状で死亡し、1日に発見されていたことも分かった。室内に硫化水素発生を知らせる自筆の張り紙があったという。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080502-OHT1T00242.htm