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2008年05月02日(金) 12時00分

装着型の、操縦桿付きグライダー『Gryphon』:時速240キロで正確に降下WIRED VISION

Wired.com Staff

第一次世界大戦中に技術は大きな進歩を遂げ、そのせいで同大戦は、もっとも悲惨な「近代の」戦争の1つになった。

だが、戦時下で誕生した技術を市民生活に応用することは、たいていの場合において大きな恩恵となることがすでに証明されている。何よりも、防衛関連の技術を使ってオモチャを作ると本当に素晴らしいものができあがる。

独SPELCO社製のステルス・グライダー『Gryphon』はその良い例だ。最近アップグレードされたばかりのGryphonは、(炭素繊維製のフレームを使用したおかげで)その重量はわずか約13キロにまで軽量化された。兵器を携行する際のオプション装備もついている。

操作は手元の方向舵操縦桿で行なう。ワイアード・ブログのTed Selkerが公開野外実験に参加し、実際に製品を使ってみた。

Gryphonは、パラシュート部隊が高高度から(最高速度約240キロで)降下する際に使用することを想定して作られている。Gryphonにより、隊員は飛行機と同じように正確に操縦して降下できるため、意図せず戦闘地域に近づいてしまう危険を避けられる。[ヘルメットにディスプレーが内蔵されている。現在は操縦は手動だが、将来的には電子的に操作できる方向で開発が進められている。]

SPELCO社は、今のところGryphonの開発を軍事用途に限定して進めているが、「この製品は、特殊な要望や要件に合わせて、迅速かつ簡単に調整できる」と述べている。たとえば、(通常は軍事用の無人偵察機で使用されているような)小型のジェットエンジンを追加して、スピードを上げるといったことも計画されている。

巷の治安を守る人間になりたいと願うわれわれのような一般市民向けに、これが市販品になる可能性はないのだろうか? そう尋ねたいと思うのは、私だけではないだろう。

Geekologieの記事を参考にした。[Foxnewsによる、動画付きの詳しい記事はこちら。]

[体ひとつで滑空する『ウイングスーツ』についての過去記事はこちら]

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080502-00000001-wvn-sci