記事登録
2008年05月02日(金) 16時01分

香南の中3硫化水素自殺:「命大切にする教育を」 臨時の市町村教育長会議 /高知毎日新聞

 ◇対応を協議
 香南市の公立中学3年の女子生徒(当時14歳)が硫化水素で自殺したとみられる事件を受け、臨時の市町村教育長会議が1日、高知市内で開かれた。県教委は今後、各市町村教委の対応について報告を求める。
 会議の冒頭、女子生徒の冥福を祈り、参加者約70人で黙とう。同市の島崎隆弘教育長が事件の経緯を説明し、自殺の原因について「特定できていない」と話した。さらに、「自殺の影響が心配され、児童への配慮をお願いしたい」と各教育長に呼びかけた。
 事件翌日の先月24日、中沢卓史・県教育長は「悩みやストレスに苦しむ子どもの内面を見つめ、命を守る取り組みを進める指導をお願いしたい」と市町村教育長あてに通知。この日の会議でも「不登校の子どもの家庭訪問をした」「命を大切にする教育を校長に徹底させた」などの報告があり、県教委はこうした対応の事例をまとめ、今後の教訓や検証材料にする。
 硫化水素を使った自殺は主にインターネットを介して広がっていると見られ、会議に出席した県警は「子どもを有害情報から守るのは大人の責任だ」と指摘した。【服部陽】

5月2日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080502-00000217-mailo-l39