記事登録
2008年05月01日(木) 17時02分

違憲判断の高裁判決確定へ=自衛隊イラク派遣訴訟−名古屋時事通信

 自衛隊のイラク派遣差し止め訴訟で、同国の首都バグダッドに多国籍軍兵士を輸送する航空自衛隊の活動を違憲と判断した名古屋高裁判決が2日午前零時で確定する。原告側は既に上告しないことを決定、被告の国側も勝訴しているため、上告できなかった。
 青山邦夫裁判長(3月末退官)は先月17日の判決で、兵士空輸について「多国籍軍の戦闘行為に必要不可欠な軍事上の後方支援を行っており、自らも武力を行使したとの評価を受けざるを得ない」と指摘。「武力行使を禁じたイラク特措法や憲法9条1項に違反する活動を含んでいる」と結論付けた。
 派遣差し止めなどを求めた原告側の請求自体は棄却した。 

【関連記事】 人員輸送は武装米軍中心=「任務に変更ない」と幹部-空自派遣、違憲判断で防衛省
【関連記事】 自衛隊イラク派遣に違憲=兵士空輸「武力行使と一体」-名古屋高裁

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080501-00000082-jij-soci