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2008年05月01日(木) 00時00分

岡崎商議所1500件水増し読売新聞

巡回経営指導、200万不正受給の可能性

 商工会議所の補助金不正受給問題で、県への報告と抽出調査が一致していないと指摘された岡崎商工会議所(伊藤公正会頭)は、昨年4月から同11月までに行った小規模事業者への巡回経営指導を、実際より1500件水増しして報告していたことを明らかにした。200万円弱を不正に受給した可能性があるという。

 刈谷商工会議所の不正受給発覚に伴い、県が昨年11月に行った補助金の使途についての抽出調査で、報告に疑問があるとされた岡崎商工会議所が、独自に調査して分かった。

 同会議所事務局によると、管内にある約1万か所の小規模事業所を順次回る「巡回経営指導」について、県には2600件と報告していたが、実際には1100件しか巡回していなかった。会議所内で行った窓口相談は、報告通り1100件だったという。

 水増し報告の理由について、同会議所では「当初の計画に対して実績が足りなかったため」としており、県から返還要求があれば全額返還する方針。また再発防止のため職員に法令順守を徹底したいとしている。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aichi/news/20080430-OYT8T00827.htm