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2008年05月01日(木) 00時00分

不審物で繁華街騒然 高松読売新聞

路上に放置されていたスーツケースを調べる捜査員ら(30日午後1時37分、高松市瓦町で)

 30日昼、高松市の繁華街でスーツケース(縦47センチ、横66センチ、幅28センチ、強化プラスチック製)の不審物が見つかり、県警機動隊爆発物処理班が出動する騒ぎとなった。結局、置き忘れとみられているが、周辺は一時、規制線が張られるなど買い物客らで騒然となった。

 同日午前11時35分ごろ、高松市瓦町の高松瓦町郵便局前の歩道で、「不審なスーツケースが落ちている」と郵便局から高松北署に通報があった。同署は爆発物などの可能性もあるとみて、爆発物処理班に出動を要請。午後0時30分から約1時間20分、周辺の市道約400メートルを立ち入り禁止とし、エックス線で中を調べたが何も入っていなかった。県外の男性が「4月29日夕に置き忘れた」との届け出があり、同署が確認している。現場は琴電瓦町駅前の南新町商店街をつなぐ菊池寛通りで、郵便局はシャッターを閉めて約2時間営業を停止。規制線の前には、買い物客ら約30人が立ち止まり「何かあったのか」などと署員に質問するなど、不安そうに見守っていた。

 郵便局に封書を出しに来た同市藤塚町、飲食店経営越智愛子さん(65)は「昨日、硫化水素ガスによる自殺があったばかりで、爆発物などで誰かが巻き込まれるかもしれないと思うと怖かった」と話していた。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagawa/news/20080430-OYT8T00837.htm