硫化水素自殺で３５０人が避難…小樽（読売新聞）

2008年05月01日(木) 12時14分

　１日午前１時２０分ごろ、北海道小樽市内の民家で、部屋から異臭がし、長男が倒れていると父親（５９）から１１０番通報があった。

　小樽署員らが駆け付けたところ、２階の自室で無職の長男（２４）が、同階廊下で母親（５８）がそれぞれ倒れているのを見つけた。２人は病院に運ばれたが、長男は死亡が確認された。母親は軽症。

　室内から硫化水素が検出されたため、同署は、長男が硫化水素ガス自殺を図ったとみて調べている。民家周辺でも悪臭がしたことから、付近住民約３５０人が近くの小学校グラウンドに一時避難した。体調不良を訴えた住民はいなかった。