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2008年05月01日(木) 13時23分

<自殺>硫化水素使い24歳男性 北海道・小樽毎日新聞

 1日午前1時20分ごろ、小樽市桂岡町の団体職員の男性(59)方から「息子が部屋で倒れている」と110番通報があった。小樽署員が駆け付けたところ、2階の一室に硫化水素ガスが充満し、無職の長男(24)が意識を失っているのを発見。長男は硫化水素中毒で間もなく死亡した。同署は長男が硫化水素を発生させて自殺を図ったとみている。

 調べでは、男性方は妻(58)と長男の3人暮らし。妻もガスを吸い込んで一時倒れ、病院に運ばれた。男性にけがはなかった。

 ガスは現場付近にも漂い、同署は風下を中心に半径約150メートル以内の住民約350人を近くの小学校に一時避難させた。未明だったため、パトカー7台が「有毒ガスが発生しています」とマイクで呼びかけたほか、電気がついていない家には署員らが直接訪問して避難場所に誘導。住民の多くは寝間着のまま避難した。

【和田浩幸】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080501-00000047-mai-soci