記事登録
2008年05月01日(木) 10時19分

硫化水素自殺、2次被害防げ 甲賀署が緊急対策会議京都新聞

 滋賀県湖南市のビジネスホテルで起きた硫化水素による自殺を受けて甲賀署は30日、管内のホテルやカラオケボックスの代表者を集め、自殺に伴う二次被害防止のための緊急対策会議を開いた。
 同署によると、硫化水素中毒の自殺は県内で今年6件あり、7人が死亡した。24日に起きた湖南市のホテルでは、従業員9人が自殺の巻き添えとなり病院に運ばれた。
 会議には38人が出席し、嶋村清志甲賀保健所長と同署の井上和幸生活安全課長が硫化水素の特性について「卵の腐ったような刺激臭があり、空気より重い」などと説明。発生時は「助けようとして近寄らずに、すぐに風上に逃げて通報を」と呼び掛けた。
 また、「現場より上階にいる客をむやみに下へ降ろさない」といった避難誘導の注意点を説明し、洗剤などが使われるため客の持ち物などにも注意を促した。参加者は真剣に聞き入り、ガスの特性などを質問していた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080501-00000010-kyt-l25