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2008年04月30日(水) 21時10分

<福田首相>ガソリン値上げ「苦しい判断だった」毎日新聞

 改正租税特別措置法の成立を受け、福田康夫首相は30日夕、首相官邸で記者会見した。ガソリンが値上げされることに「本当に苦しい判断だった」と述べた上で「歳入不足が継続する無責任な状態を解消することが必要と判断した」と、再可決に理解を求めた。再可決をめぐる混乱については「ご迷惑をおかけしたことに責任を感じている」と陳謝した。

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 民主党が再可決を「民意に反する」として、衆院解散・総選挙を求めていることには「現時点では考えていない」と述べた。

 首相は、道路特定財源を10年間維持する道路整備財源特例法改正案についても「1日も早く成立させなければならない」と強調。同法案の再可決は明言しなかったが、首相は「野党の皆さんに一般財源化を実現したい気持ちがあれば、責任ある対応が可能なはずだ」と述べ、野党の協力を呼びかけた。

 道路特定財源の一般財源化について、首相は(1)6月ごろ策定する政府の経済財政運営の基本方針「骨太の方針」で一般財源化の具体像を示す(2)夏以降本格化する政府税制調査会の税制抜本改革に関する議論を「例年より早い時期」に始める−−考えを示した。

 一般財源化方針と特例法改正案の矛盾には「いずれにせよ09年度からの一般財源化を実現する決意だ」と、詳細な説明を避けた。【尾中香尚里】

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