記事登録
2008年04月29日(火) 00時00分

静和病院県実態調査へ読売新聞

 東伊豆町奈良本の「静和病院」(吉田晃院長)が看護職員数を水増しし、診療報酬を不正受給していたとされる事件で、県は28日、近く医療法に基づき同病院を立ち入り調査して職員不足の実態を確認し、適正な人員配置などを指導する方針を明らかにした。

 県医療室によると、県は毎年、医療機関への医療監視を行っており、同病院にも昨年10月に立ち入り調査した。その際、不正を見つけられなかったことから「できるだけ早い時期」(同室)に再度立ち入り調査することを決めた。

 昨年の調査で、不正を見逃したことについて、石川知事は28日の記者会見で、「県の医療監視は犯罪捜査と異なり、強制捜査権がない。(病院が)意図的に虚偽の報告をすれば発見するのは難しい」とした。

 院長などが刑事処罰を受けた場合については、「状況に応じ医療法の対応を取る」と語り、同法に基づき県が出す病院開設許可を取り消す可能性にも言及した。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/news/20080428-OYT8T00782.htm