硫化水素と誤る　異臭で避難騒ぎ（読売新聞）

2008年04月29日(火) 00時00分

横浜

　横浜市金沢区高舟台で２８日夜、魚が腐ったような刺激臭を県内などで相次ぐ硫化水素ガス自殺と誤って避難する騒ぎがあった。

　金沢署によると、同日午後６時過ぎ、「卵の腐ったにおいがする」と住民が通報。警察や消防車両など計十数台が出動し、消防署は現場５０メートル四方の５世帯２５人を念のため避難させた。

　ところが、異臭の元は、近くの空き家に放置されていたクーラーボックスで、魚が腐ったような強い刺激臭が開いた窓から流れてきたほか、近くの畑からも堆肥(たいひ)のにおいが漂っていた。

　近くの会社員男性（３５）は「ガスマスクをした消防隊員が来て、ものものしい雰囲気だった。一連の硫化水素自殺で心配したが、被害がなくて本当によかった」と話した。